Cross Talk
庄原 | 中村さんとは、ほぼ同時期の入社ですが、どういう経緯での入社だったんですか? |
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中村 | 私は教育大なので教員免許を取って、そのまま音楽の先生になるはずだったんですが、、ずっと学校という枠の中に育ってきて、このまま働く場所も学校となると、自分の知っている世界がとても狭くなるなんじゃないかって、ある時思ったんです。 |
庄原 |
近いようで、音楽の先生と塾ではだいぶ違いますよね? |
中村 |
でも教育に関わる仕事はしたかったので、色々と探す中でこの3.14が一番、勉強を教えるだけじゃなく、生徒の心を育てながら将来をサポートしていく感じが、すごく良いなと思ったんです。 |
庄原 | ボクは全く逆で、まさか自分が教育業界に入るなんて1mmも思っていなかった。 たまたま入った説明会にいた社員さんがとても面白い人で、直感的にこの人たちと仕事できたらすごく楽しそうだなって。人を見て決めました。 実は8年かけて大学を卒業していて、、他の企業の面接では大抵奇妙な目で見られるんですが、吉田副社長は「面白いね、キミ!」みたい感じですごく笑ってくれたんです。 こういう人がいる会社だったら、自分の個性が認められて働けるんじゃないかという気がして。完全に「人」だけで決めた感じです! |
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中村 |
人との出会いで、人生が大きく変わるって、やっぱりありますよね。 私は入社1、2年目は今思うと学生感覚が抜けずにいて、言われたことを素直に受け止められず、自分を変えなければいけないことを窮屈に感じてしまい、苦しんだ時期が結構あるんです。 |
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庄原 | いつも楽しそうに働いているように見えていたので、意外ですね。 今の中村さんのように、楽しく働けるようにシフトできたきっかけはあるんですか? |
中村 |
3年目になった時に、自分が教室を一人で任されることになったんです。 それまでは、ずっと先輩がいることに甘えていて自分にはできない、やりたくないと不安だったんです。でも先輩や講師、生徒、親御さんなど、たくさんの人に出会う中で、「この人たちに信頼してもらいたい」って思えるようになった事は大きかったと思います。 それをきっかけに、少しづつ自分が磨かれていく感覚があって、視野も広がっていき、すごく楽しくなっていきました。自分を柔軟に変えていくということで、逆に自分らしくなれて楽になったんです。 |
庄原 | それ、めっちゃわかります! |
中村 |
仕事の自分、プライベートの自分ではなくて、ここにいる自分が本当の自分なんだって思えてからはすごく楽になりました。自分を出せるようになるほどに、仕事も楽しくなっていっているという感覚ですね。 |
庄原 | 自分も入った当時は学生気分が抜けなくて、逆に学生講師たちの方が意識が高い子が多くてそのギャップにやられていました。。 生徒一人ひとりをケアしていくことは大事な仕事なんですが、実際に生徒に勉強を教えるのは講師なので、社員にとっては最前線にいる講師たちとの関係の方が実は重要なのに、最初はそれがうまくやれずむしろ距離がありました。 |
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中村 |
庄原さんこそ、今とだいぶギャップありますね、それ(笑) |
庄原 | 仲が悪かったわけではないんですけど、今みたいにはうまくやれてなかったですね。でも、教室の移動をきっかけに新たな人間関係を作らなければいけなくなって、そこで出会った高校生たちに心を開かされた感じなんです。 高校生なので、賢い子であれば変に気が使えたりする大人びた子も多いんですけども、ズカズカ人の心に土足で入ってくるような子たちも沢山いて、それが逆に自分には良くて、心を開かせてもらった感じで、それまで言えなかった自分の話とか、それこそ8年大学に行ってたとか、、素直に普段の自分をさらけ出せたことで、皆が面白い人だって思ってくれたのか、懐いてくれ始めたんです。 |
中村 |
生徒に心開かされたって面白いですね! |
庄原 | そうなってからは、講師たちとの関係もうまくいき始めて、自分の仕事のやり方や意識も変わって、どんどんこの仕事にハマっていったという感じですね。 |
しっかり言葉で伝えることは大切。
中村 |
庄原さんの教室って、本当に講師の組織がちゃんとできていますよね? 庄原さんが強く引っ張っていってるというよりも、講師たちをうまく引き立てて、皆が自発的に意見を出し合って良いサイクルで回っているというか。 |
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庄原 | ありがとうございます。褒められて超うれしいです。 実際は、あまり考えていないんですけどね。。 |
中村 |
以前も、講師に何て言ったらうまく響くかとか、何て言ったら動いてくれるかをあまり考えないでやっていると言っていましたけど、結局、自然体で心を開いて、言いたいことはきちんと伝えて、言うべきでないことはしまっておくとか、そういうことが本当に自然にできる人なんだろうなあと思って、すごく勉強になってます。 |
庄原 | 自分では逆に配慮が足りないなぁと思いますよ。 基本的に思ったことを全部言ってしまうので(笑) でも正直、自分も人間だから、嫌われたくないと思う気持ちもあります。 |
中村 |
以前も、講師に何て言ったらうまく響くかとか、何て言ったら動いてくれるかをあまり考えないでやっていると言っていましたけど、結局、自然体で心を開いて、言いたいことはきちんと伝えて、言うべきでないことはしまっておくとか、そういうことが本当に自然にできる人なんだろうなあと思って、すごく勉強になってます。 |
庄原 | 自分では逆に配慮が足りないなぁと思いますよ。 基本的に思ったことを全部言ってしまうので(笑) でも正直、自分も人間だから、嫌われたくないと思う気持ちもあります。 |
中村 |
どこまで伝えたらいいかとか、そのバランスが難しいですよね。 講師の主体性を引き出してあげるために、どのように声を掛けたらいいかみたいなことは、結構いつも葛藤します。 |
庄原 | 思ったことをキチンと口にして伝えていかないと、何も変わっていかないってことは先輩にも言われたことがあって、やっぱり黙って伝わることなんて何もないので、言うべきことはしっかり伝えるべきだって思いますね。 |
中村 |
講師や生徒のことを真剣に考えたら、波風立てたくないとか、嫌われたくないから言わないっていうのは完全に自分の保身でしかないので、やはり言ってあげなきゃいけないんだということに最近気付きました。 今までは、全部自分がやって講師に背中を見せていこうって気持ちが強かったのですが、2教室を担当するようになって、200人以上いる生徒たちとの関係づくりだけでなくその親御さんとの関係もあるので、自分と同じ目線で、自分以上に教室を見れる講師をしっかり育てていく、そういう教室づくりを目指して、庄原さんの教室運営から勉強させてもらっています。 |
庄原 | ある程度決まった仕事のやり方っていうのはあるけど、それぞれ工夫は大歓迎というか、社員はもちろん講師たちも、こういうことをやってみたいとか、やりたいという話は大歓迎だって思っているんですよ。 |
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中村 |
それ、すごくいいですね。私も講師を主体的に育てていきたいと思ってやっていますが、私がこうしたいという気持ちを前に出しているつもりはなくても、どうしても誘導してしまっているんじゃないかという感覚があります。講師たちと話している時も、何か不足があるような気がして、ついついああだこうだ言ってしまいます。 そうすると結局、自分の方針にしかなりません。でも、それがすごくもったいないし、芽をつぶしている感じがあるんですよね。 |
庄原 | ボクは基本的に自分一人で考えるよりも、30人の頭を使って考えた方が絶対に良いと思っているんです。 講師たちの方が若くて柔軟だし違う視点を持っているので、自分で何か思っていたとしても、まず聞くようにしています。方針くらいは言いますけど、具体的なことを言ってしまうと、皆そこに寄っていってしまうので、素直な気持ちを聞いてみて、出した意見は基本的に全部いいね、いいね、みたいな感じで聞きます。 |
中村 |
そうやって聞いていくと、自分が思っていたよりも、もっと良い意見がもらえたりしますよね。 |
庄原 | どんなことでも、これどうしたらいいかな?この企画どうしよう?とか、皆に聞くようにしていると、だんだん考える癖がついてきて、1で来たものを1で返すのではなくて、3とか4とかで返そうという癖みたいなものがついてきてるんじゃないかという気がしています。 |
中村 |
普段から考えるきっかけを与えていないと、いざ皆でやってと頼んだ時に、どうして良いかわからなくなってしまうんですよね。どんなに小さなことでも、そうやって講師たちに考えるきかっけを与えていくというのは真似したいですね。 |
庄原 | ひとりでやっている仕事じゃないわけだし、その方が楽しいのかなって思うんです。 |
中村 |
本当にそうですね。自分よりもずっと優秀で、センスのある子たちも多いので、それぞれの長所を生かしながら皆で作り上げていくのが、きっとこの仕事の一番楽しいところかもしれませんね。 |
庄原 | ボクは休みの日も講師たちと遊ぶこともが多いし、仕事終わりに飲みに行くことも頻繁で(笑) |
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中村 | 本当に講師たちと仲良しですよね!? |
庄原 |
ただただ楽しいし、自分にとってはプラスしかないんです。 本当に皆、将来の夢や仕事観など色々なことを考えていて、教室でじっくり話せないことも沢山話せるので、かなり勉強になることが多いですね。 だから正直、仕事とプライベートの区別はなくて全てがひとつというか、自分はその方が良いみたいなんですよね。 |
中村 |
すごくわかります!私も初めの頃は、仕事の自分とプライベートの自分が結構分かれていたけど、どちらでも自分らしくいられるようになってからは、そこを分けたいと全然思わなくなりました。だから仕事が楽しいことで、プライベートもより良くなるという感覚がありますね。 |
庄原 |
そうなんですよね。繋がっているって感じはありますね。 |
中村 |
だから休みの日も仕事のことを考えたりすることがあっても、別に苦ではないんですよね。 入社前では考えられなかったですけど。。 その代わり長期休暇がちゃんとあるので、私はニューヨークに行ったり、ディズニーランドも毎年行きたいので、そこに向けてエネルギーを蓄えて頑張る感じなんです。 |
庄原 |
2019年のゴールデンウィークは10連休でしたもんね!お盆も8日間くらいあったし。 僕は結局、講師たちとキャンプ行ってましてけどね(笑) |
中村 |
本当にめっちゃ仲良しですね(笑) |